※現在、陶芸体験は休止中。展示販売のみ。
土で何かを作るという経験は、子供の頃、砂場で団子を作るか、海水浴場の砂でお城を作った記憶があるくらい。その土の記憶が懐かしく、陶芸工房の「案山子窯」で陶芸を体験させて頂きました。工房は、ガラス美術館のある丘から坂を下った場所にあり、海がすぐ目の前。これがまた、創作意欲をかきたてる絶好のロケーションです。
ガラス工芸とはまた違って形をじっくり仕上げることができます。体験メニューとして、「ロクロ挽き」と「手びねり」がありますので、それぞれ体験してみました。
まずは、「ロクロ挽き」。
初めての場合には、回転する土を上へ引き上げる事が中々できないそうなので、先生に教えて頂きました。この先生が楽しい方で、時にはするどい指摘と例えを織り交ぜ、指導をしてくれます。
テレビで見たロクロのイメージでは、するすると簡単に上へ伸ばしていましたが、回転の芯がブレるため土はなかなか言う事を聞きません。まずは、ブレを抑えるコツから教わりました。そして、ようやく上へ伸ばせるように。こうなると俄然、楽しくなってきました。ろくろ挽きは、手のひらの動きで形が変化します。指で厚みを調整しながら上へ伸ばしてゆきます
なんとか湯のみに見えてきました。頭の中は、ロクロの事だけとなり、久々の集中で、もう気分は、作家気分。最後は、糸で底を切り離し、形が出来上がりました。焼き上がるとこの大きさから15%くらい小さくなるとのことです。この後の釉薬掛けと焼き上げは、先生にお任せとなります。
次は、手びねりでお茶碗作り。
土台を作り、ひも状に伸ばした土を丸く重ねてゆきます。ある程度形になったら薄くしながら広げます。あまりきれいに整えるより、ゆがみがあったり、でこぼこがあった方が味がある仕上りになります。自分で創作したものは、誰がなんと言おうと、最高と思えてしまいます。
器の口のあたりよりも、真ん中の厚みが薄いと割れ易いようです。出来上がった後の、模様付けはお好みで。イラストが好きな私は、ヘラで絵を描く事にしました。能登島といえばお魚でしょう。そして完成!まさに手とり足取り、丁寧に教えていただきました。
この後の焼き上げは、先生にお任せ。陶芸の場合は、焼き上がりがイメージできないため、どんな風に出来上がるのかすごく楽しみです。約1ヶ月後に届く予定です。
海の音を聞きながら時間を忘れ、心もリフレッシュ。島という異空間にいるから余計にほかのことを忘れ集中できたのかもしれません。手でものを作る喜びも新鮮でした。隣接の素敵なお店で先生の作品も購入できます。ユニークな猫の置物がずらり。猫好きな人には、たまりません。
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工房のショップ
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販売されている猫の置物
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ショップの裏からは、海が見渡せます。