イルカの棲む島

豊かで穏やかな七尾湾だから

能登島がある七尾湾に数年前から、野生のミナミバンドウイルカが棲むようになりました。最初は、2頭だったのが家族が増え、2010年の7月にも赤ちゃんが誕生し、現在は6頭が生息しています。世界最北の生息地とも言われています。

能登島にねぐらとなる湾があり、そこから島の周囲でエサを取ったり遊びに出かけたりしています。その様子は、海岸から肉眼でも見る事ができます。ミナミバンドウイルカの寿命は、約40年ほど。笑ったような優しい表情と人懐っこく好奇心が旺盛なことが特徴です。

七尾湾は、湾の入り口が狭く、風による波の影響を受けにくい形となっていて、1年を通じ穏やかな海です。ある時は鏡のように島影を映し、その景色は、訪れる人を魅了しています。本来温かい海洋にいるミナミバンドウイルカですが、冬場に水温が下がる能登に棲みつくのは、珍しいことです。外敵も少なく、餌の小魚が豊富で穏やかなため、子育てなどに都合が良かったと考えられています。

様々な魚が能登に回遊してきます。最近、能登島水族館にお目見えしたジンベイザメは近くの定置網に入り、水族館に運び入れたものです。能登島は、イルカの棲む島として、国土交通省の「島の宝100景」も選定されています。

能登におけるイルカの歴史は古く、昔、入江には、多くのイルカがやってきていた様です。能登島の北に位置する能登町の真脇遺跡は、縄文時代から約4000年間も繁栄をした豊かな集落跡ですが、イルカ漁が盛んに行われていた痕跡がありました。

能登島では、船からのイルカウォッチングやイルカと泳ぐツアーが行われています。イルカの生態を観察し、熟知した上で、さらにその時のコンディションを見ながらストレスを与えない様、ツアーが開催されています。船上からのウォッチングもルールを設け、お客様にも優しく見守って頂く様、お願いをしています。

イルカの親子たちのためにも、いつまでもこの素晴らしい環境を守って行きたいと思います。

 
 

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